腸脛靭帯炎 case2【ランニング時の膝の痛み】
2017年1月9日症例報告
患 者
40代 女性
来 院
平成29年1月
症状と来院理由
3年ほど前に仲間とランニングを始めたが、時折、膝が痛くて走れなくなることがある。
駅伝などにも誘われており、膝の痛みで迷惑をかけたくない。
治療の内容と経過
ランニングフォームの評価によって、着地時に膝が内側に入る(ニーイン)傾向がみられた。
原因として、股関節の柔軟性低下と可動域制限、殿筋群の弱化が考えられた。
これらがニーインを引き起こし、膝の痛みに繋がっていると考えた。
よって、股関節の柔軟性と可動域を引き出すことと、殿筋群の強化を行った。
1カ月ほどで走行時の膝の痛みは再発しなくなった。
しかし、痛みが出ないからと、トレーニングやケアを怠ると再発する。
同時に治療した症状
なし
使用した主な手技・電療
トータルコンディショニング
軸足コンディショニング
ハイボルテージ
各種エクササイズ
考 察
股関節の可動域に制限があり、加えて殿筋群の弱さがあるため、ニーインからの膝痛を引き起こしていたと考えられる。
トレーニングやケアを行うと痛みは出にくくなるが、怠ると痛むことから、まだ身体への定着までは進んでいないと思われる。
継続していく必要性がある。